OpenPNEとの出会い

今からちょうど10年前の2007年のことです。
ある中学の同級生から、1通の招待メールが届きました。

「なつかしいな」と思いながらメールの案内文に従って会員登録をしてみると、mixiによく似たサイトに招待されました。そしてメンバーリストを見てみると、そこには懐かしい同窓生たちの名前がずらりと並んでいたのです。
なんでも20年ぶりに同窓会が開かれることになったそうで、その連絡手段として、幹事たちがSNSを利用することを思いついたんだそうです。
このSNSこそが、当時So-netがOpenPNEを利用して提供していたマルチSNSプラットフォームで、その中のひとつとして、我が母校の同窓会SNSが開設されたというわけです。

これが、私がOpenPNEに初めて出会った瞬間でした。

連絡が途絶えて久しかった旧友たちとここで再会を果たし、夜な夜な日記とコメントで皆で盛り上がったのをよく覚えています。あれは本当に楽しいひと時でした。同窓会が開かれるよりも前に、すでに皆ひとしきり昔話を語り尽くしてしまったくらいに(笑)

OpenPNEがもたらしてくれた、この場所と時間を選ばないコミュニケーション機会の創出は、当時の私にとって衝撃的で、このシステムには強く興味を惹かれました。

(このOpenPNEっていうのは、一体何なんだ?)

同窓会SNS自体はSo-netが提供していたサービスを利用したものですが、OpenPNEとはそもそもオープンソースで作られており、調べてみるとどうやら、誰でも無料でこの素晴らしいシステムを使えるのだそうです。
公式サイトのマニュアルに従ってインストールしてみると、本当に自分だけのSNSがカンタンに出来あがってしまいました。これを使って何かしてみようと思い立ちましたが、そのままの状態だと会員を増やせるアテもありません。そこで、当時ちょうど12kgのダイエットに成功したこともあったので、日記に体重管理機能をつけてダイエットSNSにしてみようと、OpenPNEのカスタマイズに取り組みました。これが、ハートワンがWeb開発事業をスタートしたきっかけとなり、その後も数多くのOpenPNEカスタマイズ案件を受注することになりました。

時間と空間を超えたコミュニケーションを可能にしてくれるSNS。
今ではFacebookやTwitter、LINEなど大手の汎用SNSが世界中の人々に利用されるようになりました。やがてSo-netのマルチSNSが廃止となってしまい、同窓会SNSはそのままFacebookのグループに移行しましたが、残念ながら今では当時の盛り上がりは見る影もありません。

(OpenPNEでやりあっていた、あの頃の興奮やワクワクは一体なんだったのだろう?)

そんな疑問を常々抱いていましたが、ある時ふと合点がいったのです。

あのOpenPNE版同窓会SNSは、完全に「自分たちだけの場」でした。OpenPNEにログインすれば、まるで学校の校門をくぐったような「閉ざされた世界」の中で、外部とのしがらみから解放されて、安心して身内話を満喫できていたのだと思います。

一方Facebookでは、同級生たちとの繫がりだけでなく、仕事の関係者や社会人になってから出会った知人など、さまざまな人間関係が入り乱れています。その中にグループを作ったところで、それが「自分たちだけの場」にはなり得ませんでした。他の人間関係とのつながりもあるアカウントでログインしている以上、「閉ざされた世界」ではなく、もっと公共性の高い場にいる感覚であり、その分、緊張や警戒もしている状態で利用しているのだと思います。グループのつもりで気軽に軽口を叩いたら誤爆して、それを仕事のお客様に見られてしまう、とかも起こり得ますからね。

なので、汎用SNSではなくもっと狭いコミュニティに限定された独自SNSというのは、まだまだニーズが高いと私は思います。
現に、当社で運営している『釣りペディア』は「釣り人しか集まらないSNS」なので、メンバーは安心して釣り話に興じることができます。開発者・運営者としてではなく、純粋に「釣り人」として私自身も利用していますが、釣り友だちを増やしたり、釣りの情報収集ができたりと、作った本人がもしかしたら一番楽しんでいるかもしれません(笑)

釣りペディア
https://tsuripedia.com

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